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活動に至る背景
地球温暖化が刻々と進行しています。 工業化前に比べて世界平均気温はおよそ1℃以上、上昇しています。 この主な原因は人間活動、特に化石燃料の使用にあります。

地球温暖化の研究を活かすかたちで IPCC (The Intergovernmental Panel on Climate Change;気候変動に関する政府間パネル) による評価報告書が作成され、 その中では将来予測についても書かれています。 これまでと同じような化石燃料に依存した発展が続く場合、 今世紀末にはおよそ 4 ℃以上の上昇が予測されています。 その一方で、2050 年に「ゼロカーボン」を実現するような発展をしていく場合、 最大 1.5 ℃程度の上昇にとどめることも可能と考えられています。

わずか 1 ℃ほどしか上昇していないのに、 最近は異常気象(災害を引き起こす豪雨、 熱中症を引き起こす「災害レベル」の異常高温など)が増えているとされています。 1.5 ℃上昇でも 1 ℃の場合と比べて認識可能な違い・問題が発生すると考えられているのですが、 4 ℃も上昇したらいったいどんな環境の地球になってしまうでしょうか?

今後わたしたちが生きていく環境を少しでも良くし、 将来世代に劣悪な環境の地球を渡さないためには、 少しでも早い取り組みを進めていかなければなりません。 実際、太陽光発電は広がりつつあり、 市民レベルでも新築住宅では太陽光パネルが設置されてきているほか、 太陽光発電などの再生可能エネルギーを積極的に使わない (化石燃料を使い続ける)企業には投資されないなどの社会的変化は始まっています。

とはいえ、こうした技術の進展と展開では限界があり、 今後はより革新的な技術の開発に加え、 市民を含めた社会変容が必要と考えられています。 市民が正しい知識を増やし、 温暖化を抑える方向に自然に行動していくような社会にすすむことが必要 と考えられているのです。

このつくば市には環境に関心の高い人がたくさんいます。 何かしなければいけないと考えて個人的に取り組んでいる人もたくさんいます。 とはいえその知識は限られていることが多く、 個人的な取り組みにとどまっていることが多いように見えます。 そして、関心がない人たちも少なくありません。 それでもたとえば、 個人個人がどういう行動をとればどれだけの効果があるのかなどの情報が行き届けば、 取り組みへの動機付けにもなり、市民の意識が高まっていくのではないでしょうか。

そこでわたしたちは「温暖化たまり場」という、 市民が繰り返し集まり、学び、話し合うことのできる機会・場をつくることにしました。 2024 年度は、9 月末から、1 ヶ月に 1 度程度、合計 6 回の開催を予定しています。 繰り返し集まることで知識も確かなものとなり、 話し合う中で参加者各人ができることも広がっていくと思います。

欧州は、温暖化について意識が非常に高い市民が多いのですが、 こうした場もまたたくさんあり、 市民の高いモチベーションの一助になっているようです。 残念ながら日本やつくばでは、(生協などの閉じた場を除き) そうした場がないように見えます。

はじめのうちは参加者はごく限られるだろうとは思います。 しかし、まずは草の根の活動として一歩を踏み出すことが重要と考えています。 参加するみなさんとともにわたしたちの知識を深め、 それをもとに行動し、また、確かな情報を作って発信していきたいです。

関心ある皆さんの積極的な参加を期待しています。 今後の社会を担う若い世代の皆さんは大大歓迎です。

ぜひ、一緒に学び、行動・実践していきましょう。 よろしくお願いします。

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